医療安全管理に関する基本的な考え方

【医療安全に対する基本理念】
医療行為は、本来、患者さんの健康回復、健康増進に益するべきものですが、一方で、医療の現場は常に多くの事故発生のリスクをはらんでおり、いつ、どこにおいても予想を越えた事態が発生する可能性があります。
私たち医療に従事する者は、すべての医療行為に対して常に緊張感と危機管理意識を維持し、患者さん中心の安全で質の高い医療サービスを提供できるよう努めなければなりません。

【医療安全に対する基本方針】
私たちは、川崎市立川崎病院の医療安全に対する基本理念に基づいて、安全な医療の提供と医療の質の向上を目的に、医療安全管理体制の確立及び医療事故の予防並びに再発防止対策を推進します。



  • 川崎市立川崎病院 医療安全管理指針はこちら(PDF形式:193kb)pdf
  • 医療安全管理のための体制

  • 当院では、医療安全管理指針を定め、当指針に基づいて、医療安全の確保、推進に努めています。当院の医療安全管理指針は、当院のホームページでご覧いただける他、直ちにご覧になりたい場合は、お近くの当院職員にお声かけいただき、医療安全管理室までお問い合わせください。
  • 当院では、医療安全管理室を設置し、医師を室長(兼務)とし、専従の医療安全管理者(看護師)1名を配置しています。また、医師3名、薬剤師1名、看護師1名、臨床検査技師1名、診療放射線技師1名、臨床工学技士1名、管理栄養士1名、理学療法士1名、事務職員2名の職員を室員として配置し(事務職員1名が専従の他は兼務)、病院全体の組織的な医療安全の確保、推進に努めています。
  • 主な取り組み

    1. 医療安全管理のための委員会を月に1回開催し、医療安全管理上の組織的な問題解決に取り組んでいます。また、委員会で、医療安全管理指針や医療安全管理に係るマニュアル類の策定、見直しを行っています。
    2. 医療安全管理のための職員研修を実施し、医療安全管理に関する職員の能力の向上とともに、安全文化の醸成に取り組んでいます。
    3. インシデントレポートシステムを活用し、事故事例(インシデント及びアクシデント)の収集を行い、上記の委員会等で、原因の分析、再発防止策の立案と実施、評価を行っています。
    4. 医療安全管理室と医療安全推進員により、医療安全管理のための院内巡視を行い、各部署での医療安全のための対策の実施状況の確認と、対策の支援を行っています。
    5. 医療安全管理室から、院内外の医療安全管理に関する情報を発信し、院内での情報の共有、活用に取り組んでいます。
    6. 医療の質・安全の向上・信頼できる医療の確保のために、公益財団法人日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業に任意参加し、事故事例の報告を行っています。
    7. 医療に関連した患者さん、ご家族等の不安、疑問、苦情等に関する相談をお受けしています。

    医療安全に関するお問い合わせ

    医療安全に関するお問い合わせやご相談などがございましたら、当院職員にお声かけいただき、医療安全管理室までお問い合わせください。
    または、当院1階の21番患者総合サポートセンターの相談窓口でお声かけください。

    アドボカシー相談

    【アドボカシー相談について】
    当院では、患者さん・ご家族と医療提供者の間での相互理解を深め、医療安全ならびに医療サービスの向上をはかるため、アドボカシー相談の窓口を設置しております。「アドボカシー」とは、「権利を擁護する」「代弁する」という意味があります。アドボカシー相談員は、患者さんやご家族の思いをお聴きし、ご希望に応じて、患者さんやご家族の思いを医療提供者に伝えたり、あるいは、医療提供者との話し合い等をご支援いたします。

    相談方法

    以下の3つの方法があります。

    1. 相談申込書でご予約いただく(後日、相談員から電話連絡いたします。)
      「相談申込書」は1階総合案内に用意しておりますので、相談内容と連絡先などをご記入いただき、1階総合案内に設置してある相談ポストに入れていただくか、病院職員にお渡しください。
    2. お電話いただく
      連絡先:044-233-5521(川崎病院の電話番号)
      電話交換手に「アドボカシー相談希望」とおっしゃってください。
    3. 直接相談窓口にお声かけいただく
      当院1階21番患者総合サポートセンターでお声かけください。
    4. 【お問い合わせ・ご相談をお受けする時間】
      平日の8時30分~17時00分

      【相談場所】
      1階21番患者総合サポートセンター