特徴・特色

循環器疾患は迅速な対応を必要なことが多く、特に急性冠症候群(急性心筋梗塞、狭心症)は昼夜を問わず緊急の冠動脈造影、冠動脈形成術(PCI)が必要です。川崎市内でも、循環器ホットラインを運用している病院は多くあります。
 当院では以前より循環器当直を置き、急性心筋梗塞に24時間対応するように体制を整えてきました。昨年9月から救急隊との間でコロナリーホットラインを運用してまいりました。この度、2020年10月1日から診療所・クリニックの先生方からの受入要請に対応する体制が整いました。急性心筋梗塞や狭心症などの「胸痛」を訴え、PCIや緊急処置を必要とする症例では是非、<かわさきコロナリーホットライン>をご活用下さい。
 ホットラインは24時間/365日、循環器内科医師が直接お受け致します。

●急性冠症候群(急性心筋梗塞、狭心症)を疑う「胸痛」を訴える症例。

1 急性冠症候群(急性心筋梗塞、狭心症)を疑う「胸痛」を訴える症例ではかわさきコロナリーホットラインにお電話をお願いします。
2 循環器内科のオンライン担当医師が直接お話を伺います。
 ・基本患者情報(患者氏名、年齢、性別、生年月日、(あれば)当院のID、既往)
 ・患者様の状態(血圧、脈拍、SpO2、意識)
 ・来院方法、当院到着までの時間
 などを確認させていただきます。
 「診療情報提供書」はごく簡単で構いません。
3 病院到着後、救急外来で診察、検査(血液、X-P、CT、心エコー)を行いながら必要な処置を行います。
4 適応があれば心カテ室に移動してすぐに冠動脈造影、PCIを行います。
5 緊急処置が一段落した時と退院時にご報告させていただきます。

24時間/365日

心臓カテーテルによる診断・治療を行います。

 心臓カテーテル専用の機器を手術室に設置しています。手術室では放射線科技師、手術室看護師、循環器医師チームと協働して、画像や生体モニターの確認など安全を最優先しています。また、手術室内の周辺機器は滅菌されたシートで覆い、室内は空気調整によって清潔な環境に配慮した感染対策を行っています。

▼ 心臓カテーテル室の様子
心臓カテーテル室の様子
心臓カテーテル室の様子 心臓カテーテル室の様子



専用病棟としてCCU病棟、循環器病棟があります。

 CCU病棟は手術室と隣接に位置しており、術後の管理が速やかに行われます。病室内は生体モニター、電子カルテ、酸素吸引の中央パイピング、廃棄物専用ボックスなど必要物品を揃えています。治療管理に必要なME機器は、専任の臨床工学士が随時メンテナンスを行い、いつでも使用できるように準備しています。
 循環器病棟では理学療法士と看護師が協働して心臓リハビリテーションを行います。心臓リハビリテーションを行っている患者には、主治医、薬剤師、看護師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、退院調整看護師による合同カンファレンス行っています。

▼ CCU病棟
CCU病棟

▼ ベッドサイドモニターベッドサイドモニター

▼ メンテナンスの終わったシリンジポンプ
メンテナンスの終わったシリンジポンプ

▼ 心臓リハビリテーションの様子心臓リハビリテーションの様子