食道・胃領域の良悪性疾患の診断~治療までを行っております。週1回の内科との合同カンファレンスで患者情報を共有し、検査および治療を可及的速やかに行います。食道癌では、内視鏡治療、胸腔鏡下腹腔鏡下食道切除、化学(放射線)療法を患者の病状に応じて施行しており、最適な低侵襲治療を提供できるシステムを取り入れております。また、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎等の食道良性疾患においても、腹腔鏡下手術を積極的に行い、症状の緩和に努めております。胃癌では、腹腔鏡手術、開腹手術を患者さんの病期に応じて施行しており、患者さんそれぞれの病状に則した治療を行っております。当科では、患者さんに優しい丁寧な治療を提供し、病気に対する治療の根治性と低侵襲治療をより高いレベルで提供出来るように日々追及しています。

医師紹介

外来診療担当表

治療方針

当院の、食道癌、胃癌といった悪性腫瘍の治療では、胸腔鏡や腹腔鏡を使用した鏡視下手術が増加し、負担の少ない低侵襲治療を行っています。

「食道癌」の診療

表在型の食道癌に関しては、内視鏡的治療(ESD)を施行しております。また、手術が必要な方では、傷が小さい胸腔鏡下腹腔鏡下食道切除術を行っております。患者さん個々の状態に合わせた手術や、場合によっては化学放射線療法といった手術以外の治療も安全に施行しております。

「胃癌」の治療

早期胃癌に関しては、内視鏡的治療(ESD)を行っており、内視鏡的治療適応外の胃癌に対しては、積極的に腹腔鏡下手術を施行し、術後QOLの維持に努めております。また進行胃癌に対しては、術後補助化学療法を、より進行した胃癌に対しては、術前化学療法を行ってから手術を行う等、患者さんの病期や状態に合わせた治療を施行しております。
また、食道裂孔ヘルニア、食道良性腫瘍等の良性疾患、胃癌以外の胃の疾患に対しても、鏡視下手術を中心に積極的に行っており、相談いただければと思います。

主な手術の入院日数

疾患 手術 予定入院日数
食道癌 開胸開腹手術 約28日
胸腔鏡腹腔鏡併用手術 約21日
胃癌 開腹手術 約12日
腹腔鏡手術 約10日
内視鏡的粘膜下層剥離術
(ESD)
食道 約6日
約6日

診療実績

2021年度

   
疾患名 腹腔鏡(胸腔鏡)開腹(開胸)
食道癌手術
食道良性疾患 2
幽門側胃切除術 22 2
噴門側胃切除術 3 0
胃全摘術 6 0
胃GIST(胃部分切除術等) 1 1
その他、バイパス等 2 11
合計 41 14