日々の業務の実際

麻酔科専攻医の1日

麻酔科・集中治療部のイメージ

  • 8:00〜


    症例カンファレンス、当直からの申し送り

    スタッフ、専攻医、手術室看護師1名が一同に会し、当日の予定手術症例について情報共有しています。カルテや検査画像を供覧し、各症例の合併症や問題点を議論し、施行する麻酔方法やモニタリング方法を最終確認しています。また、夜間に行われた緊急手術やICUへの入室患者の状態を当直者から申し送りを受け、情報の共有を図っています。

  • 8:20〜


    ICU回診

    ICU回診を行い、病状を確認した上で、人工呼吸器の設定やカテコラミン投与の調整を行い、今後の治療方針やICUでの管理方針を主治医と情報共有します。

  • 8:30〜


    麻酔準備

  • 8:45〜9:00


    麻酔導入

    専攻医1年目には指導医がついて、麻酔導入(と覚醒)を行っています。

  • 午後


    長時間手術であれば、引き続き麻酔維持を行います。午後に別症例の担当となっている場合には麻酔導入を行います。手術室リーダーの采配で、翌日の麻酔担当症例の術前回診の時間を確保します。患者さんを評価した上で、麻酔管理方針を指導医と協議します。

  • 16:30頃


    ICU回診

    症例の終了具合をみて、ICU回診を行います。

  • 17:00~18:00


    終業

    予定手術が17時に終了することを目標に手術室を運営しています。17時以降の緊急手術は基本的には当直者が対応します。


※当直ついて
専攻医は、個人の状況に合わせて当直業務(4回/月程度)を開始しています。当直者は、予定手術が延長した場合の引き継ぎや緊急手術の対応、ICU管理を行います。翌8時30分までが当直の担当時間となっています。

子育て、家庭と仕事の両立

人生におけるライフイベントが生じると、それまで通りの働き方を継続することが困難になる場合があります。ワークライフバランスは各々異なりますが、当科では相談しやすい環境が整っています。必要時には個々人の状況に沿って働き方を調整することが可能です。例えば、育児中のスタッフもそれぞれの状況に合った勤務形態で就労しています。

育児中のスタッフ(医員)

30代前半(認定医)
未就学児2名を含む3名を子育て中。当科で後期研修中に第一子を出産し、その後専門医を取得しました。現在は家族の状況も踏まえて平日3日、日中のみの勤務としながらも、専門医として日々研鑽に努めています。当初からは働き方を少しずつ変えながら現在に至っています。麻酔科医としても育児においても、職場の理解なくしては継続できませんでした。深い感謝とともに責務を感じております。

30代後半(専門医)
産休育休取得ののち、週5日時短勤務で復帰しました。子育てと仕事の両立は大変なこともありますが、皆さんに助けていただきながら頑張っています。

20代後半
専門医試験の関係で半年間の産休育休後に職場復帰しました。乳児を育てながらなので今まで通りとはいきませんが、周りの温かいサポートのもと自分のペースで研修させていただいています。